こんにちは!日野 里映(ひの りえ)です。
島根県出雲市にある斐伊(ひい)神社に行きました。
きっかけはこの本です。
成功している人はどこの神社に行くのか?
『成功している人はどこの神社に行くのか?』は『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』を書かれた八木龍平さんの本です。
この本に、斐伊神社はこのように紹介されていました。
・・・斐伊神社も、いつ創建されたのか不明な、きわめて古い神社です。
斐伊川の上流にあり、一番のご祭神はスサノオノミコト(スサノオ)です。
ヤマタノオロチ伝説の地で、近くの八本杉の下に、ヤマタノオロチの八つの頭が埋まっているとされます。
島根に行く機会があったので、行こう、と急に思い立ち行ってみようとしました。
幻の神社なのか?
上記の本には詳しい住所などは載ってなかったのでインターネット検索しました。
住所は「島根県雲南市木次町里方463番地」と書いてありました。どのサイトを見ても。
ナビに住所を入力し、行ってみると463番地がかなり広いスペースのようで、なかなか辿りつけませんでした。
上記の本に書いてあるようにヤマタノオロチの頭が埋まっているとされる八本杉が近くにあり有名なようでうす。
人に道を聞こうにも人が歩いていません。走っている車を止めて聞くわけにもいきませんし。
うろうろしていたら八本杉を発見。
八本杉の住所は「島根県雲南市木次町里方507−5」です。
斐伊神社は八本杉のすぐ近くなので、まずは八本杉に行かれることをおすすめします。
八本杉の説明をする前にヤマタノオロチ伝説にふれておきます。
ヤマタノオロチ伝説とは?
出雲の神話です。
スサノオノミコトが高天原(たかまがはら)を追い出され、出雲国・斐伊川(ひいかわ)上流にやってきたところ、1人の娘(クシイナダヒメ)を囲んで泣いている年老いた両親を発見。
聞けば、年老いた夫婦には8人の娘がいたのだが、ヤマタノオロチがやってきては、毎年娘たちを1人ずつ食べていったそう。
今年もヤマタノオロチがやっていくる時期がきたので、涙が止まらないという。
ヤマタノオロチの風貌は1つの胴体に8つの頭、8つの尾を持っている大蛇。
スサノオノミコトは恐ろしい風貌に恐れながらも「あなたたちの娘をわしにくれるなら、ヤマタノオロチを退治してやろう。」と提案し、老夫婦も受け入れました。
スサノオノミコトは老夫婦に強い酒を造らせ、垣根を作り、その垣根に8つの門を作り、門ごとに8つの棚を起き、そこに8つのたるを置かせました。
8つの頭のヤマタノオロチは、それぞれの樽の酒を飲み、いびきをかきながら眠り始めました。
スサノオノミコトは刀でヤマタノオロチに切りかかり、体を刻み始めました。刀がオロチの尻尾にさしかかったとき、何かが刃先にあたり、中を裂いてみると、剣(あまのむらくものつるぎ)が出てきました。
ヤマタノオロチを無事に退治し、出雲の地が気に入ったスサノオノミコトは、クシイナダヒメと暮らし、多くの子どもが誕生したということです。
ヤマタノオロチの8つの頭が埋められている八本杉
ヤマタノオロチ伝説のヤマタノオロチの8つの頭が埋められて、その後にスサノオノミコトが八本の杉を植えたとされるのが八本杉です。
八本杉と斐伊神社の関係は?
その八本杉のすぐ近くに斐伊神社があるので、どんな関係があるのか?調べてみました。
出雲神話ドットコム によるとこのように書いてありました。
神社の由緒は紀元前にまで遡ると伝えられ、出雲国風土記には樋社(ヒノヤシロ)として斐伊神社と樋速夜比古神社(ヒハヤビコノヤシロ)の二社が記されていますが、天平時代(710~784年)に現在の斐伊神社に統合されました。このため、以前は斐伊神社と八岐大蛇の頭を埋めた八本杉は同じ境内にあったと考えられています。古くから地域住民の氏神として崇められており、境内には本殿のほか稲荷神社、火守神社、八幡宮が鎮座されています。また、斐伊神社は関東地方に分布する氷川神社のルーツと言われています
斐伊神社は紀元前からあった神社だったのですね。もともとは2つの神社があり、斐伊神社に統合されたということですね。
八本杉も境内の中にあったということです。
そして驚いたのは関東の氷川神社のルーツがこの斐伊神社であったということ。
東京の赤坂氷川神社に行ったとき、とても懐かしい気がしたのは気のせいではなかったということ。
氷川神社側は出雲大社がルーツで斐伊神社ではないと否定しているようですが。
いずれにせよ出雲関連の神社だったのです。
八本杉から斐伊神社への行き方
関東の氷川神社のルーツであり、紀元前から続いている斐伊神社。
斐伊神社には出雲にこられたときにはかなり寄って欲しい神社です。
ただ住所を検索しただけでは迷います。ナビではたどり着きません。
なので八本杉の住所を検索していかれるのをおすすめします。
八本杉の住所:島根県雲南市木次町里方507−5
↓八本杉に到着したら、すぐにこのような道に出ます。それをまっすぐ行きます。
↓歩いて行くと線路が見えます。もうすぐです。
↓線路の向こうに鳥居が見えます。斐伊神社です。
やっとたどりつきました。幻ではなかった!斐伊神社
↓このような階段を登って本殿へと向かいます。
↓狛犬もいました。
先ほどの階段を登って行くと、また鳥居が見えました。
さらに少しだけ階段を上ると本殿です。
↓このようにさらに上に登るところがありました。
細い階段を登って行きます。
↓上も広場のようになっていて、こんなお社がありました。そして見晴らしがいいです。
↓斐伊神社本殿を上から見たところ。
↓眺めがいいです。
斐伊神社 詳細情報
住所 |
島根県雲南市木次町里方463番地(この住所ではたどりつけません) |
地図 |
電話 |
0854−42−0880 |
主祭神 |
スサノオノミコト イナダヒメノミコト イツノオワリノミコト |
おすすめポイント |
紀元前から続く「すごい神社」です。実家は島根ですが、全然知らなかった神社でした。これから訪れる人が多くなるかもしれませんね。古代から続いているだけで相当力を持っている神社といえるでしょう。 |