こんにちは!日野りえ(→プロフィールはこちら)です。
先日「引きこもり主婦シリーズ」を書きました。
引きこもり主婦が小学校のパートタイム勤務することができたとこまで書きました。
その後、教員を目指すことを決意します。
今回はそこについて書いていきます。
「支援員」の仕事
「放課後教室」の仕事と並行して同じ学校で「支援員」の仕事をさせていただくことになりました。
学校に勤務する時間も増えました。
前回は「放課後教室」の楽しかった面しか書いていませんが、そりゃ嫌な面もありました。
一番は反抗的な子どもの対応です。
小学生関連の仕事についた方ならわかると思いますが、一定数「人を見て対応を変える」子どもがいます。
まぁ、大人でもそうですよね。
小学生の場合、担任の前では素直な態度で過ごすが、その他の先生の前では違う態度をとったり、ということです。
そうでなくてどの先生の前でも対応が変わらない子どももたくさんいるんですが。
「放課後教室」も「支援員」の仕事も、子どもの対応には戸惑うことも多かったです。
が、それ以上に子どもがかわいく、子どもに勉強を教えるということにも楽しさを見出していました。
職員室から「先生という仕事」を見てみる
わたしが「放課後教室」に応募した理由の一つが「学校を保護者としてではなく、働いている人として中から見てみる」ことです。
興味本位だったのですが、先生方の仕事ぶりに感動しました。
まぁ、いろんな子どもがいて先生方の苦労はなかなかのものです。
そのような大変な中でも先生方は一切子どもを見捨てず、あきらめず指導を続けているのです。
正直、保護者として先生を見ていたときは、こんなにがんばってくれているとはわからなかったのです。
勤務校は、自分の子どもが通っている小学校とは別の小学校でしたが、教員という仕事はこんなにすごいことなのか!!と感謝の気持ちがわいてきました。
その頃には、わたしにとって教員は憧れの職業になりました。
ある教員からの一言
「支援員」の仕事の初日のことです。
一緒に働いていたある教員の一言が心に刺さりました。
「(教員と)同じような仕事をしているんだったら、教員免許を取ったらいいと思いますよ。通信教育で取れます。わたしも通信で取りました。」と。
その頃には教員への憧れがすごくなっていて「生まれ変わったら教育学部に入って教員になろう」と思っていたくらいでした。
さすがに大学(教育学部)に入り直して免許を取ろうとまでは思わなかったのです。
それが生まれ変わらなくても通信教育で取れるなんて考えてもいなかったので、調べることもなかったのです。
調べたら、本当に通信制の大学で教員免許を取ることができるとわかりました。
佛教大学通信教育過程3年次編入
当時関西で選べる教員免許が取れる通信制大学は2校しかありませんでした。
(今はもっとあるかもしれません)
通信制と言ってもスクーリングと言って年に何回かは大学に行き、授業を受けたり試験を受けたりしないといけなかったので、通える関西の大学から選びました。
わたしが選んだのは京都市にある「佛教大学」。
教員免許が通信で取れる大学として歴史もあり、わたしに教員免許取得をすすめてくれた先生もここで教員免許を取ったので決めました。
学費は50万くらいだったと記憶しています。
夫に「教員免許を取りたい」と言ったらかなり驚いていました。
反対されることはなく、応援してくれました。
あとで夫に聞いたところによると「やりはじめたけど、免許が取れるかどうかはわからない」と思っていたそうです。
わたしは大学卒業しているので、3年次編入ということで2年間在籍することになりました。
それは教員免許の「1種免許」を取るためです。
「2種免許」なら確か1年で取れます。
正直言って「1種免許」でも「2種免許」でも教員になれば、実質はどちらでもいいので早く教員免許を取りたい人は「2種」でいいと思います。
とにかく、それから2年かけて教員免許を取得しました。
新入生の集い(本当にありがたかった)
一般の大学のような入学試験や編入試験はありません。
申し込むと学費を払うように言われ、学費を払うと教科書やどのように勉強して行ったらいいかなどの冊子が大量に届きました。
それを読み込むんですが、実際にわからないこともあります。
そんなとき、「新入生の集い」がOBなどにより開かれていました。(無料で)
わざわざ京都まで行かなくても大阪で開催してくれていました。
ボランティアだと思います。
この科目が難しいとかこういう風に勉強した方がいいとか在校生やOBの方がアドバイスしてくれたのを思い出します。
具体的な学習方法
具体的には教科書を読んでレポートを出し、その「科目最終試験」を受けに会場(京都まで行かなくても大阪で受けれたと記憶しています)にいきます。
何科目あったか忘れましたが、そんな風にして単位を少しずつ取得していきました。
スクーリングは、音楽と体育と図工がありました。
音楽はピアノのテスト(課題曲)があったので、佛教大学に編入したときから近所のピアノ教室に通いました。
わたしは小学校1年生の時に半年だけピアノを習っていただけで、ピアノは全然弾けなかったので、ほぼ一からのピアノでした。
ピアノの先生はほぼ子どもに教えている方でしたが、「教員免許取得のためにピアノを教えて欲しい」と言ったわたしも快く迎えてくれて親切に教えてくださいました。
本当に課題曲だけ弾けるように練習しました。(なので今でも他の曲は弾けませんが・笑)
体育は、本当に体育の授業を受けます。
球技があったり、ダンスがあったりしました。
グループで指導案の課題提出をした記憶があります。
図工は鏡を持って行って自分をデッサンしたり、紙のランプを作った記憶があります。
図工は本当に楽しかったです。
スクーリングは朝から夜まであり、1科目3日連続でした。
つまり9日間は京都の佛教大学に通いました。
教員免許取得
このように2年かけて「小学校教員免許1種」を取得しました。
もらったときは本当にうれしかったのです。
まとめ
働きながらなので、なかなか大変なときもありましたが、なんとか教員免許を取得することができました。
1種が2年で取れるとか、スクーリングは9日間だったというのは、わたしが在籍していた頃の話です。
とくに今はコロナの影響もあり変わっているところもたくさんあると思いますので、興味がある方は調べてみてください。
「教員免許」を取得するのはそれほど難しくはありません。
興味がある方はチャレンジしてみてください。
教員をやっていてわたしが思うのは、なんらかの経験がある教員のほうがおもしろい、ということ。
学校というのはかなり特殊な世界なので、大学卒業からすぐに教員になるよりもそうでない人が多い方が、子どもたちのためにもなると思っています。