こんにちは!日野りえ(→プロフィールはこちら)です。
先日「引きこもり主婦シリーズ」を書きました。
引きこもり主婦が通信制大学で教員免許取得したところまで書きました。
今回は最大の壁・教員採用試験について書きます。
教諭と講師の違い
教育関係者や詳しい人以外はよくわからない「教諭」と「講師」の違いについて書きます。
【教諭】:教員免許を持ち、各都道府県が行う教員採用試験に合格した正教員。「本務」と言ったりもする。
【講師】:教員免許は持っているが、各都道府県が行う教員採用試験には合格していない臨時採用の教員。
まとめると、両方とも「教員免許」は持っている。
教員採用試験に合格した人が「教諭」、合格してない人が「講師」ということです。
「講師」には「非常勤講師」と「常勤講師」の2種類があり、「常勤講師」の場合、やることは本務の先生とほぼ同じです。
学級担任をすることもできます。
せっかく教員免許取ったし、教諭として働きたい!
引きこもり主婦で、昼寝ばかりしていたわたしがやっとの思いで社会復帰ができ、家族の協力を得て教員免許をとるところまでいきました。
そうなるとさらに欲が出て、「教員採用試験に合格して本務で働きたい」という思いがわいてきました。
教員採用試験は、夏に行われます。
「免許取得見込み」でも受験することができるため、佛教大学通信教育過程の2年目の夏に初めて受けることになりました。
結論として書くと6回チャレンジしましたが(教員採用試験は年に1回だけです)、すべて不合格でした。
なので、わたしは今「講師」としてずっと働いています。
わたしがどのようにチャレンジしたのかを自分の記録のために書き留めておきます。
教員採用試験チャレンジ1回目
教員採用試験を初めて受ける年になりました。
正直、トータル6回(6年)も受けるとは思ってもみませんでした。
まず一次面接です。
詳細は書きとめていなかったので、わかりませんが、わたしのことなのでかなり緊張したのでしょう。
夫が送り迎えしてくれたとiPhoneアプリ「100年日記」に書いてありました。
そして一次試験(筆記)がありました。
こちらは「できなかったし、できた問題もケアレスミスしてた」と「100年日記」に記録がありました。
あぁ、思い出したくない。
教員採用試験チャレンジ2回目
チャレンジ1回目のときは、「教員免許取得見込み」で受験しました。
その後、晴れて教員免許を取得しました。
教員免許取得後初の受験になります。
そしてこの年の4月には「非常勤講師」、夏からは「常勤講師」として働いていたので、勤務校の校長先生に面接対策などをしていただきました。
履歴書の採点をしていただいたりとかなり積極的にかかわってくれるいい校長先生でした。
わたしが当時働いていた自治体では、「講師」として働いていれば、一次の筆記試験は免除で一次の面接だけになる、という制度がありました。(いまはわかりませんが)
なので、わたしは一次の筆記を受けず一次の面接だけになりました。
その面接は合格しました。
初の一次突破です。
今にして思えば、当時の勤務校の校長先生はかなり評価をしてくださっていたように感じたので、学校からの評価(講師の場合、これも採用試験に反映されているようです)が良かったのでしょう。
履歴書も校長先生が採点してくださっていましたし。
本当にどれだけうれしかったかわかりません。
二次試験は筆記と面接、実技もあるので、必死に準備しました。
が、二次試験は不合格でした。
一次は校長先生のおかげで受かったようなもの、二次はわたしの実力といった感じでしょうか。
いろいろ協力してくださった校長先生に申し訳なかったと思いました。
教員採用試験チャレンジ3回目
そして3回目のチャレンジです。
前年度の一次合格者は二次からチャレンジできるという制度があったので(いまはわかりません)、二次からチャレンジできたのはありがたかったです。
一次を突破しなくていいので、かなり有利です。
この年も学級担任をしながらの受験でしたので、それなりに大変でしたが、同じ勤務校の講師の仲間と一緒に勉強したりと楽しく準備していました。
ですが、結果は不合格。
一緒に勉強していた仲間は合格。
みじめでした。
勤務校によっては、採用試験について何も聞いてこない人がほとんどですが、この学校はやたら人のことを気にする人がいて「教員採用試験の結果」について何人も聞いてくる人がいて余計にしんどかったです。
教員採用試験チャレンジ4回目
そして4年目もチャレンジです。
この年はまた一からのスタートで、一次から挑戦しなければなりません。
ただ、この年は久しぶりに学級担任ではなかったので、時間的にも気持ち的にも余裕がずいぶんありました。
(学級担任とそうでない担当の場合は、かなりの仕事量の違いがあります。ちなみに給料は同じです。)
わたしは独学では合格は無理だと思い、合格者に教えてもらった塾に行き始めました。
(教員採用試験の塾っていうものがあるのですよ!!)
なので「今年こそ合格だー」と燃えていました。
それなのに、一次不合格。
二次にチャレンジすることもできません。
一次不合格後は夏休みに何をしたらいいのか途方にくれました。
教員採用試験チャレンジ5回目
何回不合格でもあきらめないわたしもさすがに5回目(5年目)ともなると、士気が落ちてきます。
もう最後のチャレンジにしよう、と昨年とは違う大手の塾とインターネットで見つけた個人の塾の2塾体勢でいくことにしました。
どちらも面接対策が主でしたが、大手の方は学習対策もしてもらいました。
と言ってもまずは一次の面接を通らなかれば二次の筆記にはすすめません。
面接練習はみっちりし、一緒に提出する履歴書も2つの塾の先生に幅広くみてもらいました。
どちらの塾の先生も「一次は通るでしょう。あとは二次の面接対策をしましょう。筆記は自分で勉強するんだよ。」というスタンスでした。
なのに、一次不合格。
もう意味がわかりませんでした。
筆記や実技で落ちるのなら、「私の頭が悪かったり、実力がなかったからだ」とまだ納得できるのですが、一次の面接で落ちたのですよ!!
それもプロに指導してもらって合格のお墨付きももらっていたのに。
わたしってそんなに対人能力が低いの?人間的魅力がないの?教員として向いてないと判断されたの?とかなりの落ち込みでした。
不合格者には点数通知もくるのですが、昨年よりも30点マイナス。
もうやめよう。
当時一緒に学級担任をしてた学年の先生にはこっそり「もう(受験は)やめます」と打ち明けました。
ずーっと何年も前からの採用試験対策の過去問や参考書をすべてブックオフやAmazonで売りました。
教員採用試験チャレンジ6回目
前年の夏の採用試験に落ちてからは準備も何もしていませんでした。
が、「教員採用試験は」無料で受けることができ、年齢制限もほぼない。
そんな有利な試験はなかなかない。受けるだけ受けてみたら、と言ってくれた人がいました。
いままでは準備して準備して不合格だったからショックだった。
準備せずに気楽に受けてみよう、でも最後にしよう、と最後の出願をしました。
この年に勤めていた学校はわたしの中でワースト1の学校でした。
教員という仕事自体にも興味がなくなっていた頃でした。
一次面接も自分の話したいように好きに話しました・笑
そして不合格。
不合格の知らせをスマホ画面で見たとき、心底ほっとしました。
あれだけなりたかった本務の教員でしたが、本務でいることの意味がこの頃にはわからなくなっていました。
現在
最初に書きましたように、6回(6年)のチャレンジを経て、本務教員になることはできませんでした。
わたしは今「講師」として働いています。
今の学校は本当にいい人ばかりで(6回目チャレンジの時の勤務校とは大違い)、学校によってこんなに人って違うのか?と思い知らされました。
学級担任をやるとしんどいけど、やりがいがあって楽しいし、学級担任ではない場合は時間的余裕があり(何度もいうけど給料は同じ)、わたしは教員という仕事はなかなかいいな〜と思っています。
なので、そこそこ楽しく働けています。
が、このままで終わりたくありません。
このブログを書いているのも何かを発信したいから。
教員採用試験ではない何かにわたしはチャレンジし続けます。
まとめ
けれども、それは教員採用試験ではない。
きっと本務教員になっていたら、心を病んでいたかもしれない。
(学年主任とか絶対にしたくないし)
講師という立場だから、わたしでも気楽に働ける。
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