こんにちは!日野 里映(ひの りえ→プロフィールはこちら)です。
『諦める力』という本を読みました。
この本は、「元陸上選手の為末大さんがあきらめることでつかんだ人生」について書かれた本です。
なぜ『諦める力』を読んだのか?
『諦める力』
なぜこの本を読もうと思ったのか?というとこちらの宿題のためです。
YouTubeを更新しました😌
※質問はコメント欄で受け付けます🔽【発表】仕事を辞めても、人生は詰みません【新企画のお知らせ】 https://t.co/JNz9gUwtY3
またまた、新しい試みを始めます。読書キャンペーンでは、本を読みつつ「 #マナブの宿題 」でツイート頂けたら、僕も確認します pic.twitter.com/dIaXAjbsUG
— Manabu (@manabubannai) July 20, 2020
この動画の中で、マナブさんが読書感想文の宿題を出しているのです。
小学生の夏休みの宿題のようで、「たのしそ〜」とすぐに参加を決意。
5冊の課題図書(これも小学生っぽい)の中で、『諦める力』をまず読むことにしました。
全部入手はしたんですけどね。
#マナブの宿題 の本全部取り寄せ成功。(すぐ来る本は図書館で予約、あとは注文)
昔持ってたけど売った『7つの習慣』を今度はkindleで購入。すっかり内容忘れてるので読む。 pic.twitter.com/pBBGcGQk48— ひのりえ@16時間断食3年以上継続中 (@hinorie5) July 23, 2020
『7つの習慣』は感想を書くまでに時間がかかりすぎるので、『諦める力』を先に書くことにします。
「諦める」という言葉にはネガティブなイメージがつきまといますが、実際はどうなのかな〜?と楽しみながら読み進めることができました。
本書を読んで、私が気づいたことを3つ書きます。
①スポーツ選手が諦めるということ
スポーツ選手とかアスリートとかって、とくかく「あきらめないこと」が必要とされます。
スラムダンク・安西先生の有名な名言
「あきらめたら そこで試合終了ですよ?」
を持ち出すまでもなく、一般的にあきらめずに毎日コツコツとがんばることが成功につながるとされています。
けれども、あきらめずにずーっとがんばった選手たちが30代後半になり、スポーツはダメだった、就職ももうできない、という例を著者は多数見てきたと書いています。
ちなみに著者の為末大さんは、陸上の花形「100メートル」を諦め、「400メートル」と「400メートルハードル」にしぼることに決め、後に「男子400メートルハードル」の日本記録保持者になっています。
②私があきらめた事例
「何一つあきらめたことがない」という優秀な方もいらっしゃるかもしれませんが、私はあきらめることがたくさんありました。
最初にあきらめた、というか挫折したのは大学受験です。
自分の実力を過大評価していて、実力以上の大学をねらいました。
自分としては努力はしたつもりです。
ですが、一浪しても届かなかったため、すべり止めの大学に入りました。
もう一つは就職について。
とてもつきたい職業があったのですが、何年も試験に落ちました。
自分としては、「私は十分にやった。これ以上の努力はもうできない。他の道を探そう。」
と、今の仕事につきました。
他にも小さい「あきらめたこと」はたくさんあったと思いますが、今思い出す大きな「あきらめ」はこの2つになります。
結果としてすべり止めの大学に行ったことで、いい出会いがありました。
今の職業にも満足しています。
「あきらめる力」というのは「あきらめるんだけど、それを受け入れる力、それを前向きにとらえていく力」と言えるでしょう。
③「あきらめること」と教育について
著者の為末大さんがやりたかった陸上の花形「100メートル」をあきらめるきっかけになったのは、高校時代の顧問の先生の思い切った行動でした。
高3のインターハイ(全国高等学校総合体育大会)に、為末さんは「100メートル」、「200メートル」、「400メートル」の3種目のエントリーしていたのですが、顧問の先生が勝手に「100メートル」のエントリーを取り消していました。
顧問の先生が「100メートル」のエントリーを取り消した理由は、為末選手の体が持たないと思ったから。
為末選手は「100メートル」の試合で、肉離れを繰り返していたそうです。
顧問の先生は「大学に入ってから100に専念したらいいじゃないか」と言って為末さんを説得しました。
為末さんはこう書いています。
インターハイのエントリーを削除したとき、先生は「おまえは、この先100メートルでは勝負できない」とは言わなかった。
だが、以前から400メートルハードルに取り組むことを勧められていた。
おそらく先生は、かなり早い段階で僕の限界を見抜いていたのだと思う。
もし顧問の先生が、違う伝え方だったら為末さんが適性のある「400メートルハードル」に転向することはなかったのかもしれない。
人を導く教育者というのは本当に恐ろしいものです。
言葉一つで、行動一つで、人の人生を左右する決断をさせてしまうかもしれない。
学校生活では「あきらめない」とか「コツコツがんばる」とか「成功するまで続ける」ということを教育しています。
もちろん、それはとっても大切なことです。
ですが、ときにはあきらめること、あきらめるなら、他にどういう選択肢があるのか?ということを示してあげるのも教育者のつとめだと感じました。
まとめ
今回は『諦める力』を読みました。
「あきらめるということ」
について深く考えることができました。
#マナブの宿題 じゃなかったら読んでなかった本です。