こんにちは!日野 里映(ひの りえ)です。
脳科学者・中野信子さんの『キレる!』という本を読みました。
この本は、「キレる!」という感情について、ネガティブに捉えず、具体的な対処法・活用法を考察する本です。
キレる!
「キレる!」
最近、よくテレビでキレる人を見ます。
あおり運転の例の犯人なんて、どれだけの人が眉をひそめたことでしょう。
そして自分が被害者だったら、どれだけ恐ろしいことでしょう。
他にもパワハラ画像だったり、児童虐待だったり、キレる人による事件も多数起こっています。
そのようなキレる人への対処法ももちろん知りたいところですが、自分自身が「キレない」ためにはどうしたらいいのか?知りたくてこの本を読みました。
① 学校での教育問題
海外では、いじめは良くないものと教えられるだけでなく、いじめられたときにどう言い返すのかと言った学習をロールプレイなどで取り入れている例もあります。日本においても、言葉をうまく使いこなして、敵を作らず、自分を守る方法を学ぶ機会はもっと増やすべきでしょう。
確かに「国語」は学校で教科書を使って教えています。
「いじめはいけない、先生は絶対に許しません。」と言うのは4月の初めに話す重要事項の一つです。
ですが、からかいやいじりがあったときに「どう返したらいいのか」というのは教えていませんでした。
「言い返さない人はいじめの対象になりやすい」ともこの本に書いてありました。
相手から嫌なことを言われてもスルーしておくのがいいとどこかで思っていましたが、それは違うようです。
特に言い返すことができない子どもたちには、個別にそのような指導がいるのかもしれません。
② 上手にキレる方法
日本人のキレ下手は、教育にも原因があるかもしれません。学校で「すぐにキレたらいけない」と教えられ、その背景として、日本では「いい人は怒らない人」というイメージが強くあります。・・・感情的にキレるのではなく、自分の感情をきちんと表現し、守るためにキレることを学んで欲しいのです。
①と通じることですが、上手に「キレる人になってほしい」という論に最初は大変驚きました。
この本を「キレることはダメなこと」、「キレる人への対処法」、「自分がキレないために」というような内容だと思っていたからです。
でもでもちゃんとキレることができないと、いじめの対象になったり、パワハラ被害者になってしまうそうです。
「キレるっていいことなの??」と最初なかなか受け入れることができませんでしたが、確かに「上手にキレる」というのは大事でしょうね。
③自分がキレないようにするためには?
最後に自分がキレないためにするとよいことを紹介しておきます。
それはセロトニンを増やす生活を心がけること。
具体的には、たんぱく質を積極的に摂取し、日光を浴びる、お風呂にゆっくり入るなどです。
セロトニン研究の第一人者・有田秀穂さんのこちらの本も役立ちそうです。
まとめ
②にも書きましたが、本当に驚きました。
「上手にキレる」という発想に!!
ということは「キレるのはいけないこと」という固定概念が私の頭の中にびっしりとくっついていたということです。
中野さんの本は、本当に私の今までの常識を覆されることが多くて勉強になります。
「ヒトはいじめをやめられない」を読んだときも衝撃が強すぎて、なかなか書評が書けませんでしたから。
今でもクラスでの一体感を高めすぎないように気をつけているくらいです。
こちらの「キレる!」もおすすめです。