こんにちは!日野 里映(ひの りえ)です。
脳科学者・中野信子さんの『科学がつきとめた「運のいい人」』という本を読みました。
この本は、「運というスピリチュアルなものを脳科学的に明らかにする」本です。
科学がつきとめた「運のいい人」
「運がいい人になりたい」
そう、思わない人はまずいないでしょう。
「運」というあるんだかないんだかそもそもわからないものを「科学的に」解明しようとするのがこの本の面白いところです。
著者は『ヒトは「いじめ」をやめられない』で有名な脳科学者の中野信子さん。
『ヒトは「いじめ」をやめられない』は教員としても忘れられない本になりました。
「仲間意識を高すぎるといじめが出てくる」というところに非常に衝撃を受けまして、この本を読んでから私のクラス経営はガラリと変わりました。
それまでも「クラスのみんなと仲良くしましょう」などできるわけがないことを言ったりはしませんでしたが、「より個人を大切に、でもクラスとしてやるべきときはやる」というスタンスに変えました。
① 運のいい人は「自分は運がいい」と思い込む
自分は運がいい人間だ、と決め込んでしまう。
これが運をよくするコツのひとつです。
「自分は運がいい」と思い込むといい、とよく言われることですが、本当にそうでした。
この本には、運がいい人も悪い人も起こっている出来事に変わりはない。
捉え方が違うだけ、と書いてありました。
が、そうともいえないんじゃないかな?というのが私の実体験。
「運がいい」と思っている人には本当に「運がいい」としか思えないことがやってくる。
それは私が周りの人を見ていて本当にそうだと思うのです。
その人達に「自分のことを運がいい、と思っていますよね?」と聞いてはいませんが、絶対にそう思ってる、それは普段の言動からにじみ出ているのです。
そして本当に「運がいい」。
まわりにそういう人が多い環境というのはありがたいものです。
そして私も以前から思っています。
「自分は運がいい」と。
②運のいい人は目いっぱいの愛情をもって人を育てる
オキシトシン=出産時の陣痛を促進し、出産後は母乳の分泌を促す働きがあります。また、感情や行動を落ち着かせたり、互いの信頼関係を強化し、夫婦や親子の絆を作りやすくする効果もあるとされ、その特徴から「愛情ホルモン」とも呼ばれています。
このオキシトシンによって愛情をもって誰かを育てれば、たとえそれが自分の子どもでなくても、部下や後輩でも分泌されるとのことです。
逆にいうと、自分の子どもがいる人やペットを飼っている人は、子どもやペットに愛情を注ぐと「運がいい人」になれるということ。
自分の子どもやペットがいなくても仕事の部下や後輩でもいいということです。
学校や塾の先生なら、もちろん児童・生徒さんでもいいわけです。
他者との関係で「運がいい人」になれるということですね。
愛情を注がれた子どもやペット、部下、後輩はもちろん嬉しいだろうし、彼ら彼女らに「愛情を注ぐ」ことで、私たちも「運がいい人」になるという正にwinwinの関係です。
NHKの「ダーウィンがきた」というテレビ番組で、「人と見つめあってオキシトシンが出るのは犬だけ」と言っていました。
猫(や他の動物)などを見つめたり、かわいがったりすることで人間にはオキシトシンは出るが、猫(や他の動物)にはオキシトシンは出ないということでしょうね。
③運のいい人は他者を思いやる
要は、自分さえ良ければいいと考えるのではなく、きちんと他人のことを思いやれる人。ここぞという場面だけでなく、日々のちょっとした出来事のなかでも、他人のことを思いやれる人でありたい、と考えているのです。実は、これができる人が運のいい人、ともいえるのです。
②と似ていますが、人に親切にすると「自分が運のいい人になれる」ということだと私は考えました。
もともと「人に親切にする」ということが苦手なんですが、最近はつとめて「人に親切にする」ことを心がけています。
まぁ、自分のためなんですが(笑)。
iPhoneアプリ「100年日記」にも「☆今日の親切」という項目を設けて1日に1つは他者に親切にするように心がけています。(やってることは小学生っぽいですが、こうでもしないと「親切」にするってことを忘れてしまうので。)
まとめ
今回は、『科学がつきとめた「運のいい人」』を紹介しました。
脳科学者・中野信子さんの視点で書かれていて「運」というものを考え直したり、私がやっていたことが合ってたんだ、と答え合わせをしたりした本でした。
そして最近私が思うのは「気楽に生きる」ことの大切さ。
肩肘張って生きていてもおもしろくないものです。
ついつい肩肘張って生きてしまいがちですが、少しでも気楽い生きるためにもいい本だと思います。