[書評]子どもの思考がぐんぐん深まる教師のすごい!書く指導(森川正樹 著)を読んで自分の文章を反省した。

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こんにちは!日野 里映(ひの りえ)です。

 

『子どもの思考がぐんぐん深まる教師のすごい!書く指導』という本を読みました。

この本は、「書くこと指導」のスペシャリスト・関西学院初等部教諭の森川正樹先生が書かれた本です。

目次

子どもの思考がぐんぐん深まる教師のすごい!書く指導

『子どもの思考がぐんぐん深まる教師のすごい!書く指導』

「書くこと」が苦手な子が多いです。

その子たちにどうやったら書けるようになる指導をすればいいのか迷っていたので本書を読んでみました。

私が、特に「使えそう」と思った3点を紹介します。

①書く事柄は2つまで

「書きなさい」では、子どもたちはただただ時系列に書くだけです。・・・何も指導をしなければ子どもたちは時系列にこだわるのです。

確かにその通りです。

例えば運動会であれば、自分が出た種目を順番に書いていく子が非常に多いです。

それを変えるために「書く事柄は2つまで」というのを提案されています。

ただただ時系列に書くのではなく、一つの場面を広げて書く。

②NGワードの授業で「描写」を教える

子どもたちの作文にやたら出てくる「楽しかった」「嬉しかった」「おもしろかった」「美味しかった」「悲しかった」などの「かった言葉」をNGにして作文を書かせるということです。

例として「ブドウの美味しさ」を「美味しかった」を使わずに書かれていたのが以下の文です。

あ、今年初の小つぶブドウや。そう思って食卓に着きます。そして指で皮をつまむとするりと中からブドウが姿を現します。そして口に入り下の上をコロコロと転がり、かんだしゅん間!はじけるジューシーさ!次々と口に入れていくうちに、口の中ではじける甘く冷たい水。私は幸せをかみしめました。そしてふと気付くと、左手にあったはずの大量の小つぶブドウは軸だけになっていました。

これが描写です。

気持ちを直接書くのではなく、その周辺のことを様々に描写していくことが気持ちを伝える何よりの方法だそうです。

このブログを書くときでも「美味しかったです」を多様していた自分が恥ずかしくなりました。

森川先生は描写のお手本として駅などでもらえるローカル紙をあげられていました。

ローカル紙の「お洒落なカフェ紹介」や「花見スポット」などは大変参考になるそうです。

集めていい文章を子どもたちに紹介します。(私も参考にします。)

 

③「書き出し」にこだわる

作文の中で一番美味しいのは「書き出し」です。

「書き出し」がおもしろいと次の文が読みたくなります。

子どもたちに、この「書き出し」の話をしたら、すぐに理解したようで、おもしろい「書き出し」がたくさん出てきました。

「」から始めると動きがでるよ。

と伝えると、「」でいい「書き出し」を書いている子もたくさんいました。

この本では「書き出し限定作文」の紹介もありました。

例えば、「今日は朝から雨だったけれど、・・」で始める作文をクラス全員に書かせてみたり、ということです。

これは絶対真似してみたい実践です。

盛り上がる授業ができる予感。子どもも友達の作文を読んで「こんなに違うのか」と楽しめると思います。

まとめ

今回は『子どもの思考がぐんぐん深まる教師のすごい!書く指導』を読みました。

日野 里映
子どもに「作文を書かせること」が苦手だったけど、この本を読んだら楽しみになりました。それに自分が書くときに気を付けることもわかりました。「子どもに教える」だけではなく、文章を書くすべての大人の人にも読んで欲しい本です。

 

 

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